作業療法士はOccupational Therapist(OT)とも呼ばれます。作業療法士は、リハビリテーション医療の分野において、身体機能の治療だけではなく、食事・着替えなどの生活に欠かせない行為の訓練や、社会に参加・復帰するための訓練、さらに精神・心理面の領域についても係わることになる専門職です。
作業療法士の行う作業療法は、理学療法でのリハビリテーション治療によって基本動作が回復した患者さんに対して行われるもので、さらに踏み込んだ応用動作と社会への適応を実現するための能力回復を大きな目的としています。日常生活をスムーズに送るための複合的動作を実現する訓練では、レクリエーションや創作活動なども取り込み、幅広い行為をリハビリの手段として用いているのも特徴的です。作業療法士は、身体、精神、発達、老年期といった4つの主たる分野をカバーしているため、さまざまなシーンで活躍する場が与えられています。今後高齢化が進むにつれてますます必要とされる仕事になってきています。
作業療法士は国家資格であり、免許を持った人でなければ名乗ることができません。作業療法士は身体、精神、発達、老年期という4つの分野について知識と技術を有しているだけに勤務先はかなり多岐にわたっており、病院をはじめとして、老人保護施設、障害者福祉施設、児童養護施設など、医療福祉関連施設には欠くことのできない存在になりつつあります。
脳卒中・パーキンソン病・脊髄損傷・リウマチ・手足の切断・骨折・外傷・心臓疾患、その他
統合失調症・そううつ病・アルコール依存症・薬物依存症・摂食障がい・認知症、その他
脳性麻痺・知的障がい・筋ジストロフィー・自閉症スペクトラム障がい・発達障がい、その他